寝たきりの親御さんを介護することもあるでしょう。
寝たきりの方は基本的に動けないことが多いので、食事から排泄まで多くの介助を必要としています。
状況を理解し、気持ちを汲み取って介護してあげることが大切です。
★ベッド上での排泄介助 (オムツ交換)
寝たきりの方の介護の中でもコツが必要なのが排泄の介助(オムツ交換)です。
オムツ交換の大まかな流れは、陰部洗浄・清拭、新しいオムツへの交換です。
大人のオムツ交換は、体重があるので赤ちゃんのオムツ交換のようには行きません。
介護される方を寝返りをうつような形で動いてもらいながら、交換します。
【オムツ交換の簡単な手順】
1)まず、介護受ける方を仰向けの状態にし、オムツのテープをはずし広げます。
2)足を広げ、陰部を清拭します。
3)便が出ている場合は、便を取り除き、オムツの前面を内側に折り込みます。
4)次に横向きに寝返りさせ、お尻を清拭し、汚れたオムツを抜き取ります。取り除いたオムツはすぐにビニールに入れましょう。
5)新しいオムツを広げ、横向きの状態でお尻にあて、オムツをあてたまま仰向けにします。
6)オムツの前面陰部にあて、両サイドの部分を腰にあててテープを止めます。
★寝たきりの方の介護の食事
高齢者の食事で注意が必要なのが誤嚥などの事故です。
食べてから咀嚼して飲み込むまで時間がかかるため、その方のペースに合わせて食事をさせてあげることが大切です。
人間にとって食べることは生きるために必要なだけでなく、幸福感を感じる上でも重要です。
食事を美味しく頂けるようにサポートしてあげることを心掛けましょう。
食事をするときは背筋を伸ばして90度に座って食べるのが理想ですが、寝たきりの場合はそうは行きません。
身体状況に合わせて45~80度くらいの角度で食事出来るように調節しましょう。
高齢になると顎の筋力が衰えてくるので、なるべく柔らかいもの、噛み砕きやすい料理を提供するようにしてください。
また、高血圧や糖尿病などの持病を持っている方もいるので、塩分や糖分などに気をつけましょう。
食事は、水分の多いものから食べるようにし、主食、副食、水分を交互に取るようにしましょう。
高齢になると、喉の渇きに鈍感になると言われています。
適度に水分を摂るようにして食事をしましょう。
寝たきりの方の介護に役立つ用品
寝たきりの親御さんを介護するときに役に立つ用品をご紹介します。
・介護用ベッド
・床ずれ予防マット
・体位交換器